十五夜(満月)の時に月はどこにいる 月の満ち欠けについて考えてみる

秋冬は、空が澄んで、月がきれいに見える季節。
十五夜は、一年に一度お月見をして、お月見まんじゅうを食べる日。
一方で、満月の事を十五夜という事もあります。
月の満ち欠けは、おおよそ15日サイクル。
そこで、十五夜という呼び方が生まれたのでしょう。
月の満ち欠けは、当然のように思っているけれど、なんで、満ち欠けが起こるのかと聞かれて、正確に答えられますか?
月は自分では光っていないので、太陽光線を反射していることは分かります。
黒い部分は、月に写る地球の影?
それは、ちょっと違います。
月に地球の影が映るのは、「月食」の時。
月食は、太陽と地球と月が、一直線に並ぶ過程で発生する現象です。
答えは上の図で分かります。
月の満ち欠けは、地球から見て、月のどの部分に太陽光線が当たっているのかを目で見ることができる感動的な映像です。
原則的にスタートである新月の時は、地球から見て反対側に太陽光線が当たっているので、月は見えません。
夜空から月が消える瞬間です。
一方満月の時は、地球を基準に月が太陽からもっとも遠い位置に存在しています。
月を見上げた時、太陽はどの位置にあるのだろうかと、思いめぐらすのもいいアイデアです。
地球の昼と夜は、太陽光線が当たっているかいないかで発生するという、当たり前だけれど、日々は意識しない自然の単純明快な脅威を思い出す瞬間にもなります。
月と太陽と地球の関係は、不思議で美しい、自然のアートです。